1月元旦、町民有志が早朝より年始のお参りをします、神主を先頭に神社のお社(やしろ)を3回周り1年の町の安全と平安と繁栄を祈願します、その後お堂にて皆でお神酒をいただき1年が始まります。 |
先祖のお墓にお備えする「樒」を、春と秋のお彼岸と夏のお盆に備えて山係りと有志が村山に登り樒を採り、束ねて各家に配ります。 |
8月の後半の日曜日、お堂に子供たちや子供のたちのお母さが中心になり図工、ビンゴゲーム、陶芸、プールなど、いろんなイベントを考え町民と一緒に楽しい1日を過ごします。夜8時からお坊さんにお経と説教をいただき、そのあと老若男女一緒になり大きな数珠を念仏を唱えながら108回まわし、楽しい夏休みの1日を終わります。 |
毎年10月の第1日曜日、二ノ瀬の周囲の山々に豊富にある杉の葉からや自家栽培している蓼藍(たであい)や家庭で貯めてもらった玉葱(たまねぎ)の皮などから抽出した染料を使ってハンカチやスカーフに絞り染やぼかし染をしたり、自然の葉や草花を叩いて染める叩き染めをしています。秋晴れの中、鞍馬小学校の児童や先生方、家族の皆さん、参加者共々自然界にある沢山の色を体験する1日となります。 また町民の有志の皆さんの協力で「焼きそば」、「具たくさん汁」、「焼きサンマ」、「アイスリーム」、「コーヒー、紅茶、ジュース」、「生ビール」などの二ノ瀬B級グルメの模擬店も出店し、この「草木染まつり」は他地域の方々にも広く呼びかけて大勢の方々が参加していただいております。今年も沢山の方々の参加をお待ちしています。
(※未曽有の災禍の為に現在は中止しております)
11月第2の酉の前の日曜日、夜の「お火焚き祭り」の神事の昼間を盛り上げるためと老人と子供達との「絆」をつなぐイベントとして「餅つき大会」を行っています。最近の子供たちには餅をつくことの体験をすることが少なくなっており重い杵でふらつきながらつく子供もいてとてもいい思い出になります。ついたお餅は年寄りたちが小さく取り分け、昔ながらの味付けの大根おろし、醤油、あんこ、きな粉、変わったところで納豆餅などで、秋の自然の空気のもとで食するつきたてのお餅のおいしさは格別です。昨年はハイカーの人達も参加し30㎏のもち米をたいらげました。 |
このお祭りは11月の第2の酉の日の前の日曜日に執り行われます。お祭りの10日前ごろに町の広場にお火焚き祭り用の松の大木が組まれます。そして当人さん達の手で当日早朝より神さんにお供えする供物が準備されます。夜のとばりが降りる6時ごろ、広場に八の字に立てかけられた松の大木に火が入り7時には手松明に火が移されて神主、お稚児さんを先頭に町民が手に手に松明を持ち鞍馬川の土手沿いに厳粛に手松明の火を揺らしながら山沿いにある神社に参内します。神社の社(やしろ)前で具物を供え神主さんの祝詞(のりと)で神事が始まりお稚児さんや各種団体の皆さんの玉串奉奠の儀が執り行われます。同時に拝殿では鐃鈸(にょうばち)(シンバルの原型のような鐘)と太鼓で巫女さんが舞い町民の厄払いと平穏無事を祈ってもらいます。そのあと出発点の広場に戻り全員にお下がりのお菓子やミカンをもらい暖かい甘酒が振る舞われます。どこか忘れ去られている昭和の厳かでつつしみ深い素朴な田舎のお祭りがそこに見られます。とてもほのぼのとしたいいお祭りです。このお祭りが終わると二ノ瀬町の1年の行事が終了し神社にはお正月の飾り付けの準備が始まり寒い冬の到来を待ちます。 |